とりのさと農園の野菜の栽培について、より詳しく説明していきます。
農業に興味のある方は参考になさってください。

育苗のようす
種をトレイに蒔く。

 プラグトレイは128穴を標準に、カボチャ等は72穴、ネギ等は200穴トレイを使用します。写真 はトウモロコシの種を128穴トレイに一粒 ずつ蒔いたもの。
育苗ハウス。

幅2m×高さ1.2m×長さ9mが2棟。
冬・春はビニールで覆い温床に。夏と秋は黒いネットで覆い、強い日射から苗を守る冷床になります。ここに種まき したトレイを並べます。
ハウスの中。

中には、太陽熱温水器の黒い筒を数本置き、床には冬の強い霜から苗を守るための農業用電熱マットを敷いていま す。
成長した苗
トレイの下から根がぞろぞろと出てきたら植え時です。

 
畑の準備

畑の片付け。
自走草払い機ハンマーナイフモアで畑の残渣や雑草を刈る。草がその場で粉砕して即肥料になります。次にトラク ターで耕します。
うね巾を決める。

毎90pや毎140pに印をつけた自作のメジャーを使い畑にクイを差します。
堆肥を撒く。
うね巾おきに刺したクイを目印に、運搬車に積んだ漢方堆肥をすじ状に散布しています。全面散布はしません。
鶏糞を撒く

同じくすじ状に鶏糞を撒きます。薄撒き!
耕す。

畑全体に薄く有機カキガラ石灰を撒き、再度トラクターで耕します。
 
苗を植える

自走マルチ張り機。これでマルチを張ります。高畝でもOK。

以前はこのようにトラクターで引いてマルチを張っていましたが、小回りもきかず平畝のみ。高畝は張れないので す。

塩ビ水道管で自作した穴あけ器。様々な株間用に使い分けます。

空けた穴に苗を差し込み植えていきます。

植えてすぐに水を撒きます。
これは穴の空いた散水用の太いホースです。かなり強い水圧が必要です。


これは家庭用スプリンクラーに手を加えたもの。農業用のスプリンクラーなら費用は万単位ですが、これはひとつ2 千円で激安です。



冬の防寒・防鳥・虫除けの工夫について

 もともと、旬の野菜というのは季節に無理なく収穫できるものを指していますので、厳密にこの原理に従うなら、防寒の工夫な ども無理のない範囲にとどめるべきですし、獣や野鳥の害も無理のない程度の工夫の範囲にとどめておくべきなのです。

 ですが近年は消費者の注文が厳しくなってきています。虫食い野菜は困るとか、寒さで生育不良の野菜は貧弱だから、こんなの でお金を取るのはおかしいとか。共同購入グループでも、このような声が出ていたりして、また、こういう人に限って、グループ の学習会や見学会にはご参加されません。しかし、共同購入グループも生産者も(たとえ、どんな理由であっても)消費者が減少 していくのは、困るわけです。
  それで、虫除け・防寒にネットを使い始めましたが、それも最小限度です。ネット資材は非常に高価なものですの で、買い揃える余裕はありません。


虫除けネットです。
0.6ミリのネットを主に使います。それでも、虫を完全に防ぐことはできません。

防寒用ネットです。不織布をつかうこともあります。作物によってはべたがけもします。

ヒヨドリ対策に、銀糸入りの防鳥糸を一畝に3本張っています。防鳥糸はとても安いし、何年も使えます。



季節ごとの畑のようす (現在これらのページは作成中です。しばらくお待ちください。)

⇒春
⇒夏
⇒秋
⇒冬






とりのさと農園は、 1981年より平飼い養鶏・露地野菜栽培を中心とした 有機農業を営んでいます。
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自然に近い形で鶏を育て、鶏の鶏糞を肥料にして野菜を栽培。
その環境で育つ雑草や野菜が、また鶏の餌になります。
私たちは、この循環したつながりの中から、自然の恵みを皆さんにお届けしています。

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